高校から自宅まで自転車で帰る途中にディスクユニオンがあって、そこでHi-STANDARDのアルバムを買った。聞いた時の衝撃は今でも覚えている。当時2000年代初頭に聞いていたバンドたちは、鋭い物悲しさを音に乗せて、思春期の悲しい攻撃衝動によくあっていたけど、ハイスタは、セブンスコードみたいな多幸感が感じられて、カッコつけないのがすごくカッコよかった。
特にMaking the Roadというアルバムは、かっこいいパンクのアルバムなのにカラフルなTシャツみたいなアルバムで、かっこつけなくても音楽やっていいんだよなという気持ちにさせてくれた。
当時組んでいたバンドに早速持ち込んで練習してみたけど、BPMが200を超える曲はあとにも先にもハイスタしか演奏したことがない。もちろん高校生だった僕達は弾きこなすことができず、Dear My Friendsだけはライブでカバーしたけどそれ以外は諦めてしまった。
Stay Goldは冒頭のギターがすごくかっこよかった。ただ、学校にいただれもあのフレーズを弾きこなすことができなかった。ついに僕らはカバーすることができなかった。
今日、二十五年ぶりに、Stay Goldを弾いてみた。少し練習したら弾けてしまった。
ハイスタのドラマーは昨日死んでしまったのに、僕は少しギターが上手くなっていた。
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